半角フォントによる特殊記号の入力方法
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英語論文の電子原稿作成における最大の問題は2バイト(全角)文字の混入です。この様なPDFやWordファイルは海外の査読者のパソコンで上で、文字化けしたり、ページを開くことができません。日本語版のWordをお使いの方の場合、無意識にMS明朝などの漢字によるギリシア文字、各種記号、数学記号、全角スペースなどが混入されています。
Wordを用いて原稿を準備される場合、まず最初にフォントをTimes New RomanまたはArialにします。これらのフォントでは依然上記の特殊文字を入力することはできませんので、半角のローマンフォントであるSymbolフォントを適宜使用します。「挿入」メニューから「記号と特殊文字」を選択し、出てくるダイアログボックスでフォントをSmbolにします。ギリシア文字や各種の記号が出てきますので、それをダブルクリックすれば、書類の中のキャレットのある場所にその記号が入力されます。頻繁に使う℃の左上の○などは、このダイアログボックスの下にショートカットキーを割り振るボタンがあるのでこれを用い、例えばAlt+Shift等を割り振ってやると、文章を書く流れを中断することなく記号を入力できます。
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既発表の日本語論文の扱い |
JACTでは、英語で公開されていない既発表日本語論文(査読付)で、国際的に公表する価値があると判断される場合は、オリジナルの日本語論文の二次出版として英訳論文(Translated paper)の投稿を認めています(日本語からの翻訳に限ります)。
[*ただし、投稿中のものは二重投稿と見なされ、投稿は認められません。]
二次出版としての公表には少なくとも以下の条件を満たすことが必要です。
条件の第1は、オリジナルの日本語論文の著作権者からの合意を得ていることです。著者はオリジナルの日本語論文の著作権を持つ学会や出版社から、英語版としての二次出版の許可を事前に得てください。著者自身が著作権を有している場合は、共著者全員の同意書を提出してください。
条件の第2は、原稿に日本語版からの英訳版であることを明記して頂くことです。そのため、原著を必ず引用文献に含めると共に、 Abstractの最後に、初出の論文からの翻訳版であることを明記して下さい。なお、二次出版であることを考慮し、初版で用いられた内容(序章、引用文献部分を除く)を忠実に反映してください。その結果、ACT の投稿規定(長さ等)を満たさなくなる場合は、事前に編集事務局(secretary@j-act.org)にご相談ください。
記入例
"This paper is the English translation from the authors’ previous work [First author's name, et al., (year). “Paper title.” Name of Journal, Isuue(Vol), start page-end page. (in Japanese)]."
条件の第3は、国際ジャーナル誌に相応しいように、英語の文献を引用して最新の研究動向に基づいて国際的な観点から研究の意義、目的を明確に記述してください。
読者は日本の研究や規準等の動向に詳しいとは限りません。引用文献は国際的な読者がアクセス可能で、理解できるものであることが重要です。
文献リストに日本語論文が過半を占める場合(例えば英語の文献が7~8割以下)や最新の研究動向を反映していない場合は不採択と判断される確率が高くなります。
日本における研究が主流で国際的な文献が少ない場合は、日本の研究の内容が国際的な読者に伝わるような記述や配慮が必要です。
その他:投稿時に、著作権者の同意文書、オリジナルの日本語論文のコピーを添付してください。
なお、採択された場合、二次出版の論文はTranslated paperとして公開されます。
また、 二次出版の投稿の手引きも御参照ください。
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原稿準備の案内
1. 一般
原稿はテキスト、数式、図(写真)、表のファイルから構成され、いずれも電子媒体で送付されることを推奨します。これらをもとに、ACTは印刷データのレイアウトを行います。
ACTはインターネット上のPDFファイルのみの形態で出版されます。原稿のカラー情報はPDFファイルにおいて維持されます。
全ての著者について、著者名を姓名ともフルに記載し、職名、所属、機関名、都市名、国名を記載して下さい。電子メールアドレスは連絡先の著者だけお書き下さい。
2. テキスト
2-1 MS Word形式(推奨)
フォントは原則的にTimes New Roman 又はArialの12 point。各種記号もできるだけ当フォントを用いて下さい。Super-subscriptを含めて下さい。
ギリシア文字、数学記号等はSymbol fontを使用し、MS明朝などの2バイト文字を含めないよう注意して下さい。
2-2 Plain text + PDF
フォントは原則的にTimes New Roman 又はArial12 point。各種記号も当フォントを用いて下さい。
ギリシア文字は引用符をつけ英語で記述(例:"Alpha", "Gamma")
Super-subscriptは標準書体のままとし、付属のPDFファイルの中で分かるようにして下さい。
3. 数式
次の(1)~(3)いずれかを選択して下さい。
3-1 MSWord 付属の数式エディタを使用し、テキストに含める。(推奨)
3-2 MathTypeを用い、 数式番号をファイル名とし、テキストとは別に準備する。文中には式番号を入れて下さい。
3-3 TeXで記述された数式はEPSファイルに変換し、数式番号をファイル名とし、テキストとは別に準備する。文中には式番号を入れて下さい。
参考文献の書き方はAuthor-Year方式です。本文中に文献番号は入りません。また末尾の参考文献リストも筆頭著者のアルファベット順となりますのでご注意下さい。(詳細はACT Authors Guideを参照して下さい)
テキスト(数式、参考文献リスト、記号凡例、appendix等を含む)を1カラムにレイアウトし、図表はその後にまとめて付けて下さい。マージンは上下各25mm、左右各20mmとして下さい。ハイフォネーションはマニュアルでは行わない様にお願い致します。
4. 写真
4-1 電子ファイル(推奨)
モノクロ 8bit 200dpi。カラー 24bit 200dpi RGB。ファイル形式はMS Wordに貼り込めるものなら可。スキャンする場合は印刷に必要な大きさ(幅7cm)の3倍
(MS Wordに貼った状態で300%まで拡大してジャギーの無い解像度のものなら可。)
写真もFig.2、Fig.8(a)の様にナンバリングして下さい。
5. 線画・グラフ
5-1 電子ファイル(推奨)
MS Wordファイルに貼ったもので、300%までの拡大してジャギーの無いことを確認できるもの。すべての図を1ファイルにまとめて下さい。
グラフの幅6.5cm 文字は8point以上、 線の太さ0.5ポイント以上、グラデーションやカラーの使用は許可。但し印刷して読む読者のため、モノクロでも区別ができるように配色に注意して下さい。
紙に書かれた図をスキャンする場合は、最終的な図の幅が7cmまたは15cmで、グレースケールで解像度200dpi以上となるように読み込み、MS Wordに貼り込んで下さい。
6. 表
MS wordによる表(推奨)またはMS Excel互換のスプレッドシートソフトウェアで作成されたファイル、線の太さ0.25ポイント。
表の幅6.5cm または15cm。 文字は7point以上、 線の太さ0.25ポイント、グラデーション不可
7. 送付方式
7-1 インターネット
(1)Web投稿
初回投稿、修正後の原稿、最終原稿いずれも
https://www.editorialmanager.com/jact/ から投稿できます。
以上の方法でも送付できない場合はご相談下さい
Dr. Sadatoshi Ohno
Editorial secretary of JACT
Email:
secretary@j-act.org
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